50歳代の腹回り問題/逆転した日常と非日常/ゲスの極み報道

まんざらでもない日記

2020年6月13日

映画『ファースト・ワイフ・クラブ』(1996年)を見た。


-Paramount Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

自殺した友人の葬儀で再開した3人の熟女(40代後半設定)が、悩みの種である夫との関係修復、打破に奮闘するコメディ。
映画のレビューは後日書くとして、どうしても気になるのが腹回り!ダイアン・キートンの腹回りよ。

ダイアン・キートンといえば、1970年代のウディ・アレン作品のミューズでもあり、名作『アニー・ホール』で見せたマニッシュで個性的な”アニールック”は一世を風靡し、70歳を超えた今なおオシャレアイコンとして注目されるお人。

そのダイアン・キートンが、この映画ではなんかモッサリしてんのよ。
ほかの2人(ゴールディ・ホーンとベッド・ミドラー)に比べると、地味で大人しくて真面目なアニー(!)という役どころなんだけれど、お得意のメンズライクなファッションが中年体型を際立たせてしまっている。パンツもスカートも「腰ではく」ができなくなって、腹の出たオジサン体型に見えるのよ。

あのダイアンキートンでさえ50歳前後の腹はこうなるという衝撃!というか親近感。

その後『恋愛適齢期』(2003年)あたりからはスッキリとした体形を取り戻し、『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』(2014年)や『ロンドン、人生始めます』(2017年)では、ほどよく枯れたシニア版アニールックが復活している。

-(C)2016 RELIANCE ENTERTAINMENT PRODUCTIONS 6 LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.

50歳代の腹回り……、ぜんぜん他人事じゃなくってよ。

 

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作家で探検家の角幡唯介(かくはたゆうすけ)氏のコラムが面白かった。(朝日新聞6月12日)

新型コロナが世界に蔓延する中、グリーンランドから北極海近辺を犬ぞりで制覇する冒険を決行。

”あのとき、私は完全に浮いていた。しかもその浮き方は「あの人、まわりから浮いているよね」といった用法で使われる通常の生半可な浮き方ではなく、世界でただ一人というレベルで浮いていたのだ。”

と自身が評するように、新型コロナでてんやわんやになっている世間を離れて、感染のリスクの少ない北極圏を冒険するということがどんな思いであったかを綴っている。

 

日常と非日常が完全に逆転したー、新型コロナで明日をもわからない非日常に対し、シロクマやオオカミがいようともコロナ前の予定のままに旅をしている自分のほうが日常を生きている。世間との唯一の連絡手段である奥さんとの電話で「あなたは今、世界で一番安全な場所にいる」と言われた、と。

旅を終えて知った日本の現状が自粛警察だナンだのと殺伐としたものに見え、完全に「浦島太郎」化している自分。コロナで変化した社会に追いついていけるだろうか、いや追いつかなくてもいいんじゃないか、といった心模様が角幡氏らしくユーモラスに語られている。

角幡氏といえば、冒険と結婚を語ったこちらのコラム。

 

 

冒険という自分の力ではどうしようもない世界を体験しているからか、達観した世界観が面白い。

 

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またひとり、有名芸能人が表舞台での活動を自粛するという。
原因は本人の不倫問題。
同様の問題を起こしたほかの芸能人と同様、メディアは連日「恰好の餌食」を見つけたと言わんばかりに深掘りしている。

真偽はどうあれ、報じられている内容があまりにもゲスい。報じ方もゲスければ、報じている人もゲスに見えてしまう。
これがどういう形で家族や関係者らの耳に届くのだろうかと思うと、気の毒でならない。
あまり騒ぎ立てずそっとしておくほうがいいのでは、そんな社会に変わってほしいな、と思う。

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