2023年8月の「まんざらでもないまとめ」

月刊まんざらでもないまとめ

2023年8月

”4年ぶり”に通常開催されるイベントでにぎわった今年の夏。が、とにかく暑い。これが日本の夏の普通になるのか!?

新型コロナ以上に生命の危機を感じる酷暑の中の「まんざらでもないまとめ」です。どうぞ。

搭乗機墜落、プリゴジン氏死亡 プーチン大統領の関与は?(8月25日)


ロシアの民間軍事会社ワグネルの創始者エフゲニー・プリゴジン氏の自家用機が墜落し、プリゴジン氏を含む乗客乗員10人全員が死亡した。

事故当初はプリゴジン氏の死亡を怪しむ声もあったが、ロシア当局はDNA鑑定で当人を特定したと発表。各国もこの発表を認める動きとなった。

プリゴジン氏といえば今年6月に起こした武装反乱。結果未遂に終わったが、このことがプーチン大統領の逆鱗に触れ、その後の消息にも関心が集まっていた。

ロシアは事故と発表しているが、ロシア問題の専門家、廣瀬陽子氏が「(プーチンが反乱を起こしたプリゴジン氏を)許すわけがない」と断言したとおり、この墜落事故(?)がプーチンの指示で行われたという見方が強い。廣瀬氏曰く「ものすごい見せしめになった」と。

仮にプーチンが墜落事故に関与していなかったとしても、墜落の瞬間を複数のカメラがとらえていたことから、常時監視下に置かれていたことは間違いない。プリゴジン氏だけでなくワグネルの幹部を一掃する絶好のタイミングと見たのか。

プーチンはもはや通常の外交関係が築ける相手ではないのだろう。想像をはるかに超えた”暗殺国家の独裁者”なんだと思わされた事件だった。

ジャニー喜多川氏性加害問題 調査報告(8月29日)

ジャニーズ事務所の元社長ジャニー喜多川氏による性加害問題を受け、「外部専門家による再発防止特別チーム」による調査報告書が発表された。

報告書は性加害があったことを認め、加えて現社長である藤島ジュリー恵子氏が知らなかったはずはなく、問題を放置した責任は重いと言及。さらにはメディアが隠蔽し続けたことの問題も指摘した。事務所側が設置したチームながらかなりの踏み込んだ内容に、今後の事務所の対応に注目が集まっている。

加害者本人が亡くなっているため、どこにこの問題の「解決」を見ていいのかわからないけれど、まず、よくここまで至った、告発に踏み切った人たちの思いが少しでも報われればと思う。

告発者だけでなく事実を隠しておきたい被害者。そしてジャニーズのアイドルに夢を抱きこの事実を受け入れることができないてファンたち。これらの人たちがこれ以上傷つけられることのないことを願うばかり。

“ファスト映画”訴訟 5億円の損害賠償命令(8月24日)

東京地方裁判所は8月24日、「ファスト映画」に関する訴訟で所在不明となっていた1人に対し、損害賠償金5億円の支払いを命じる判決を言い渡した

映画を結末を含め10分程度に編集しナレーションをつけるなどした「ファスト映画」 Youtubeチャンネルに公開された動画の再生回数は1000万回を超えていたという。

映画ファンとしては、「ファスト映画」を作るのも見るのも愚行と断罪したい。こんなものを見て「映画を見た」気になるのはホントに愚かなこと。映画という表現の奥深さに触れたことがないのだろう。映画を見ながら沸き起こる様々な思い、さらには映画を見た後の余韻やこれから見ようとするときの期待感も含め、なんでこんな気持ちになるのかという衝撃体験をしたことがないのだろう。

金勘定しか考えないさもしい人。世間にそう思われる代償は5億円以上かもしれない。

今月のまんざらでもないまとめ

世の中、出口の見えない難題だらけ。

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