2023年2月
長かった新型コロナとの戦いがいよいよ出口に立った今月。来月8日からはWBC(日本戦は9日~)も始まります。
そんな楽し気な春の賑わいを感じる今月のまんざらでもないまとめです。ホントにこのまま穏やかな春を迎えられるのでしょうか!?
回転寿司チェーン店の受難 相次ぐ迷惑動画騒動
回転寿司チェーン店を中心とした飲食店での迷惑動画投稿が止まらない。
テーブルに常備されている醤油ボトルの注ぎ口をなめたり、レーンを回っている寿司に消毒スプレーをかけるといった迷惑行為を行為者自らが投稿し大炎上。その多くは中高生とみられる未成年。たちまち学校や個人が特定され批判の的となっている。
「まだ子どもだからことの重大さがわからない」という意見もあるが、多くは「そんなはずはない。面白がってやっている」という見方。私もそう思う。動画投稿によって世間が大騒ぎすることも含めて面白がっているのだと思う。
そして、いち利用者として感じる衛生面や安全面での不安もさることながら、毎度のネットの炎上ぶりが怖い。
誰でも簡単に動画が投稿できる今、消費されるスピードも速い。若者たちは「すぐに忘れられるでしょ」と”ノリ”や”勢い”でやってしまうのかもしれないけれど、今回の一連の騒動の中には、数年前の動画が掘り返されたものもあるという。これはけして大人たちが粘着だから、というわけでもない。ネット社会とはそういうものなのだ。
大人になって、反省して、後悔して、もう二度とそうしたことはしないと心に決めたとしても、過去の幼稚で愚かな自分がそれを台無しにする。
「まだ子どもだからー」と大目に見てあげたい大人のやさしさ(?)なんてまったく無力なのだ。
秘蔵の「人魚のミイラ」 現代科学によって造形物と判明(2月7日)
岡山県の寺院で秘蔵の「人魚のミイラ」が、ミイラではないことが判明した。X線などでの調査の結果、主要な骨格がなく、布や紙の他、魚類の皮などで作られたものだとわかった。1800年代後半に作られた可能性が高いという。
ホンモノか否かー、ということで言えば偽物ということになるけれど、これはこれで貴重なものには違いない。
1800年代後半にどこかの誰かが、何かの意図をもって作ったのだろう。自分たち人間と海の生物との永劫の共存を願ったものかもしれないし、誰かをビックリさせようと面白がって作ったものかもしれない。
まさか、2020年代に入って、本物か偽物かを、当時には想像もつかない技術によって解明されることになるとは思いもしなかっただろう。寺院の住職は複雑な思いかもしれないが、本物でなかったことがむしろ微笑ましく思えてくる。
過去の誰かが笑かしに来てくれる。なんという上質なファンタジーだろう。先の迷惑動画とは大違いである。
ウクライナ侵攻から1年 プーチンは何を思う(2月24日)

ロシアによるウクライナへの侵攻が始まり1年が経った。空爆や地上戦によって多くの命が奪われ、ウクライナ国土が荒らされている。
当初は特別軍事作戦などと言っていたロシア、プーチン大統領も、いつの頃からか戦争と憚らなくなった。
ロシアへの経済制裁は然したる効果もなく、国連も機能せず。毎日のように報道されるウクライナの状況をただただ見ているしかない1年だった。
2月21日に行われたプーチンの演説。アメリカを中心とした西側が仕掛けているという主張は、まるで陰謀論者のようだった。
恐ろしいことだけれど、プーチンはそう信じているのだと思う。
第二次世界大戦のナチスドイツとの戦い~東西の冷戦時代、ソ連の崩壊とその後の経済危機いう過去のから、プーチンが培った思いは、自分たちのロシア(旧ソ国を含め)を西側の侵略から守らなければならないということ。
こんなにも世界観が違うということを思い知らされた。
今月のまんざらでもないまとめ
過去は何をもたらしてくれるのか