2022年7月 3年ぶりに行動制限のない夏を迎えたものの、未曽有の大事件や新型コロナの感染再拡大、大雨などの自然災害などが心に重くのしかかる、まさに暗雲低迷。
そんな今月ではありますが、気を取り直して「まんざらでもないまとめ」いっときましょう。
安倍元首相、銃撃され死亡(7月8日)
奈良市で参院選の応援演説中の安倍元首相が銃撃され死亡した。
山上徹也容疑者(41)が現行犯逮捕。散弾銃で背後から2発発射したものだった。選挙戦終盤に起きたこの事件だが、明らかになる犯行動機は政治思想ではなく私怨だった。
母親が旧統一教会に多額の献金をしたことで人生がむちゃくちゃになった山上容疑者。その恨みの矛先は、統一教会と関係のある安倍元首相に向けられた。
事件後しばらくは安倍氏の功績を讃える報道一色だったが、次第に政治家と宗教団体のつながりが報じられるようになり、9月27日に行うと発表した「国葬」にも批判の声が高まっている。
とにかく驚きの事件だった。ここにも書いたが、しばらくは何も手につかなかった。メディアやネットでいろんな意見が飛び交う中、”わからない”という思いを手放してはいけないと思い続けた数週だった。
国葬の議論については来月、再来月も書くことになるのか。
皇族と軍人と政治家。これまで国葬が行われたのはこれらの人たちだけ。それがこの国なんだといわれたら文化的自己観も危うくなりそうで怖い。
「女性はもっと男性に寛大に」少子化、未婚めぐり自民・桜田元五輪相(7月5日)
こちらも選挙の応援演説中の一言。
大臣在任中も迷言で注目を集めた桜田義孝氏が今度は「男の人は結婚したがっているが、女の人は、無理して結婚しなくていいという人が、最近増えている。嘆かわしいことですけども」としたうえで「女性も、もっともっと、男の人に寛大になっていただけたらありがたい」と発言。女性軽視したものと批難が集まった。
この人の中には「女性が男性を支え、子どもを作りー」という家庭観が根強くあり、それが良い世の中を作ってきたという思いがあるのだろう。
個人的にはそれもいいのかもれないけれど、政治家としてホントに少子化をなんとかしたいのであれば、そうした家庭観を見直して、同性婚や選択的夫婦別姓にも理解を示してほしいと思う。ま、この人にそれを期待しても無駄か。
スシロー、今度は半額生ビールで“品切れ?在庫なし?”

回転すし大手のスシローで起きた「生ビール半額キャンペーン」の品切れ。
スシローといえばつい先日キャンペーンの「ウニ」「カニ」が提供できないとわかっていながら広告し続けた「おとり広告」で消費者庁が措置命令を受けたばかり。
で、今回の生ビールキャンペーンは、キャンペーン開始前から店舗に広告をおいていたことも問題になっていた。
こうも立て続けにあると確信犯と思えてならない。
「オトリ」や「ツリ」はネットの広告ではおなじみだけど、人気チェーン店でのこれはいただけない。
が、それでも元気に流れ続けるスシローのTVCM。ちょっと怖いな。ま、夏だからいいか。
今月のまんざらでもないまとめ
月末は家族そろって寿司を食べに行き……、ません。