2021年2月の「まんざらでもないまとめ」

月刊まんざらでもないまとめ

2021年2月

例年なら映画賞でわくこの時期。今年は新型コロナの影響で1~2ヶ月後倒しで開催の予定です。
その話題も含めて「今月のまんざらでもないまとめ」とまいりましょう。

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森喜朗氏 東京五輪・パラリンピック組織委員会会長を辞任(2月12日)

自身の発言が女性蔑視にあたるとの批判を受け、会長を辞任した森喜朗氏。後任は橋本聖子に決まった。オリンピックまで半年を切ったこの時期のゴタゴタに世間もウンザリといったところか。

発言が女性蔑視かそうでないかや、森氏をはじめとする権力を持った男性がなぜこのような発言を繰り返すのかについては、これを機にー、というわけではないがあらためて考える機会となった。

『舌を抜かれる女たち』(メアリー・ビアード著)は、女性の発言が軽視される現象を西洋の古典文学や美術から紐解いたもの。「発言は男性が行うもの」という「構造」がかなり古くからあることがわかり問題の根深さを痛感した。
自分のなかにも「社会とはそういうもの」という感覚が刷り込まれてはいないか、性別だけでなく年齢や学歴などで区別される「構造」に違和感を持っているか、を問わなければならない。

27日付の朝日新聞の寄稿『わきまえてきた男性へ』は、同じ疑問点を持ったとても興味深いものだった。筆者は作家の星野智幸氏。近年のオリンピックが選手や見る人のためのものではなく、一部の利権のためのものになっている。森氏の発言もそうした構造によるものと指摘する。
権力者に依存した組織の中で発言できなくなる、発言しなくなるのは女性だけではない。権利から疎外された男性も同じ。が、今回のようなことが起こると権利から疎外された男性までもが権利側についてしまう。この権利の構造を変えなければ社会は変わらないのだろう。

先の本に女性の議員について言及した箇所がある。女性議員は子育てなどの女性関連問題での働きが期待される。がその裏には、そこだけに押し込めてしまう社会の無意識の役割分担があるという。「女性ならではの視点で」とか「女性ならではのきめ細やかなー」にモヤッとしてしまう原因もここにあるのか。

差別や蔑視は言葉尻の問題ではなく、当たり前と思われてきた役割分担が実は不当なものではないか、構造上に問題はないか、を考えなければならない。

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ヘンリー王子、イギリス王室を完全離脱へ(2月19日)

昨年、王室から離脱し独立することを表明していたヘンリー王子。その表明からおよそ1年が経ち、公務に復帰することはないこと王室は正式に表明した。妻メーガン妃にそそのかされているとの見方もあるが、ヘンリー王子の心の内はどうなのか。

ま、それを知る由もない庶民はNetflixのドラマ『ザ・クラウン』で想像を張り巡らせるしかない。
ドラマはエリザベス女王の幼少期から現在に至るまで(現在シーズン4が終了。チャールズ皇太子とダイアナ妃の離婚間近の頃) を描いている。もちろんドラマ的演出も多分にあると思うが、登場人物はすべて実在の人物で、描かれている事柄のほとんどは史実に基づくもの。そこで女王や王室のみなさんが何を思っていたのかー。やっぱり庶民とは違うね、と思ったり、妙に親近感を感じたりして楽しむ。

お気に入りはエディンバラ公フィリップ王配。御年99歳。ドラマでは、マット・スミス→トビアス・メンジーズが演じている。複雑な生い立ち、複雑なポジション。決して聖人でも善人でもない人間の毒気が滲み出ている。
この人が息子チャールズを複雑な愛情をもって育て、そのチャールズの幸せとは言えない結婚の末に次男として生まれたヘンリー王子。王室を離れる決意もわからんでもないよ。

第78回ゴールデン・グローブ賞発表は明日(2月28日)

Netflix


日本時間の3月1日、ゴールデン・グローブ賞の授賞式が行われる。
映画、ドラマ部門ともに配信系作品が多くなり注目が集まっている。

ドラマ映画部門は『マンク』『シカゴ7裁判』『ノマドランド』らが各賞でノミネート。ミュージカル・コメディ部門では『続・ボラット』『ザ・プロム』など。そしてテレビ部門では『ザ・クラウン』『オザークへようこそ』『マンダロリアン』に注目。

個人的にはドラマ映画は『シカゴ7裁判』、TV部門は『ザ・クラウン』に期待。特にダイアナ妃を演じたエマ・コリン、チャールズ皇太子を演じたジョシュ・オコーナー(いずれも主演賞でノミネート)、サッチャー首相を演じたジリアン・アンダーソン(助演女優賞にノミネート:写真)に栄冠あれ。

今月のまんざらでもないまとめ

・世の騒動もマイペースで追っていくべし

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