2018年6月の「まんざらでもないまとめ」

まんざらでもない 6月月刊まんざらでもないまとめ

2018年6月。今月も世間を賑わすさまざまな出来事やニュースがありました。

そんな中から、「まんざらでもないこと」として私が残しておきたいニュースは、この3つです。

米朝首脳会談、シンガポールにて開催(6月12日)

アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長との初の会談が、シンガポールで行われました。

米国が求める北朝鮮の「完全な非核化」と北朝鮮が求める体制保証が焦点となり、世界中が大注目した会談。日本は「日本人拉致問題」を議題として取り上げ、なんらかの言及があることを期待していましたが、これはちょっと成果が得られたとは言えない結果となりました(でも、成果があったって言うんですよね)。

大事な論点をよそに、トランプ大統領と金委員長の身長差をなんだかんだ言い「金委員長はシークレットシューズじゃねーか?」というお節介を真面目に報じたメディアもあって、それはそれでー。

「排泄物も持ち帰った」という話なので、そりゃシークレットでしょうな。

サッカーワールドカップ開催(6月14日~)

4年に1度、にわかファンを中心に盛り上がるサッカーワールドカップがロシアで開催されました。

日本は直前に監督の交代があり、メンバーもベテランを揃え「忖度ジャパン」とか「おっさんジャパン」と揶揄されていましたが、まさかの初戦勝利から、物議をかもした「ボール回し」まで、多くの話題を提供しながら決勝トーナメントに進出しています。(*この記事作成時点での戦績はココまでです)

<その後>
決勝トーナメントのラウンド16で日本はベルギーと対戦。
2-0とリードしていましたが、終盤失点が重なり惜しくも敗戦。
ベスト16という結果に終わりました。

日本以外でも、ドイツが韓国に負け決勝リーグで敗退したり、メッシが絶不調だったり、セネガルのシセ監督がtwitterでいじられまくったり(でも、シセ監督ってホントに紳士)といろいろあるワールドカップですが、試合後の渋谷交差点や道頓堀のアレはいただけない、です。

4年後カタールで11月~12月に行われたワールドカップ。メンバーを一新した日本代表は新しい世界を見せてくれました。ブラボー!!

ITセミナー講師刺殺事件(6月24日)

福岡市内でネット関連のセミナーを開いていた男性が刺殺された事件。被害者がネットでは有名なブロガーであったことと、被害者もまた有名な「荒らし」であったことから、ネット上のトラブルが原因でー、と報じられています。

私はこの両者を知りませんが、事件後、被害者となった岡本さんと交流のある方々のブログを読むにつれ、加害者が一方的に殺意をもった闇が怖いと思いました。「いつ自分がそうなるかもしれない」ということを含んで、です。

そしてなにより、岡本さんが今後やろうとしていたこと、やりたかったことが失われてしまったことがホントに残念でなりません。

今月のまんざらでもない「まとめ」

トランプ大統領、金委員長、ベテランサッカー選手、ネット殺人の被害者、加害者と、今月は「おっさん」に注目が集まるひと月でした(トランプ大統領は年齢的にはオジイ……)。

それを狙ったかのようにNewsPikcsが打ち出した広告「さよなら、おっさん」が炎上しています。

セクハラやパワハラに鈍く、固定観念で凝り固まった「おっさん的価値観」をなくそう、というものらしいのですが、どうにも「おっさん」という言葉に「悪しきもの」「否定すべきもの」という印象を持たせた、それこそ固定観念による発信が「おかしーじゃねーか!」となっています。

私も長らく「おっさん」とともに生きてきましたが、「おっさん」は基本、愛すべき存在です。

もし「おっさん」が今の時代にそぐわない迷惑モノだというのなら、「おっさん」ではなく、その考えや行為にきちんと焦点を絞って糾弾すべきです。何がダメで何がOKなのか、何が白黒つけられないことなのかを見極め、そのグレーの領域には若者的な「新しい見解をつくる力」も必要ですし、熟年的な「ハッキリしない状況を生きる力」も必要だと思いますがー、という今月のまとめでした。

・新しい見解を作る力も必要
・ハッキリしない状況を生きぬく力も必要
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